「踊る阿呆」になりきれない私へ

日本株

—“挑戦した者だけが得られる学び”という話—

はじめに

前回の記事では「石橋を叩きすぎて壊してしまうほど慎重な自分」について綴りました。実はそんな私にも、つい“ギャンブル的な誘惑”に足を踏み入れてしまう瞬間があります。阿波踊りの名台詞「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」を胸に、今回はその揺れ動く心と向き合ってみました。

変なプライドと“見ているだけ”のジレンマ

「本当は踊りたい。でも恥ずかしい」。これまで私は、人前で失敗するくらいなら最初から動かずにいよう――そんなブレーキを自分にかけ続けてきました。
ところが株式市場では、その慎重さが消えてしまう瞬間があります。仕手株や流行り銘柄を見つけると「一発当ててやろう」とスイッチが入る。冷静さより“楽して儲けたい”という気持ちが前面に出るのです。

ビットコイン関連銘柄でブレる投資方針

最近、メタプラネットとSpeeeという仮想通貨関連株を購入しました。

銘柄きっかけ取引の流れ反省点
メタプラネットビットコイン上昇期待・資金少額NISAで100株 → 下落 → ナンピン → 2倍で半分売却 → 再び方針変更方針がコロコロ変わり、事業理解が追いついていない
Speeeステーブルコイン施策への期待 信用買い下落 → やっとプラ転で即売却手数料負担を忘れがち。信用取引のリスク管理が甘い

「上がる時は一気、下がる時も一気」と分かっていながら、“その波に乗りたい”衝動に勝てませんでした。特にメタプラネットでは、ビットコインチャートを四六時中チェック。マイナスが膨らむと怖くなり、プラスになると強気になる――感情に振り回される典型です。

自分ルールの欠如が最大のリスク

  • 投資方針が曖昧
    途中で「配当がないから短期売却」「いや、長く持とう」など、言い訳が迷走。
  • 信用取引への依存
    手数料と下落リスクを“都合よく”忘れがち。
  • 情報と理解のギャップ
    事業モデルを深掘りしないまま値動きだけに反応。

今後の“自分ルール”宣言

  • 信用買いは原則しない
    どうしても使うなら「短期で上がる根拠」が複数そろった場合のみ。
  • 想定外は即撤退、想定内でも利確は迅速
    “握力自慢”はしない。計画的に出口を決めておく。
  • 信用売り(空売り)は封印
    無限大リスクを背負うほどの自信も経験もない。
  • 事業内容を調べてから買う
    チャートより先に、企業の収益源と成長戦略を確認。

おわりに

阿波踊りのフレーズは「勇気をもって踊り出よう」という励ましですが、投資における“踊り”は計画と理解があってこそ。

  • 慎重すぎて動けない自分
  • 衝動的に飛び乗ってしまう自分

その両極を行ったり来たりするのが人間らしさ。だからこそ、次の一歩は“計画的に踊る阿呆”になりたい。